ホルモンバランスを整える♡肌トラブルとの関係性とは…?
こんにちは、美容薬剤師Namiです。
今回は、ホルモンバランスと肌トラブルの関係についてお話です!難しい内容が多いですが、なるべく簡単にお伝えできたらと思います…♡
ホルモンは私たちの身体にさまざまな影響を与える要素です。特にお肌に関しては、直接的な影響を受けることが多く、肌トラブルの原因となることがあるので、知っておいていただきたいことの1つです。
◎ホルモンの役割
ホルモンは体内の色々な機能を調整する物質で、内分泌腺という器官(内蔵など)から分泌されます。主なホルモンには、エストロゲン、プロゲステロン、テストステロン、コルチゾールなどがあり、これらは、成長、代謝、ストレス反応、生殖機能などに関係しています。
◎ホルモンバランスの変化
ホルモンバランスは、年齢やライフステージ、生活習慣、ストレス、食事、睡眠などによって変化します。特に以下のような状況でホルモンバランスが崩れてしまうことがあります。
- 思春期:思春期は性ホルモンの分泌が急増し、皮脂腺が活発になります。これにより、肌が油っぽくなったり、ニキビができやすくなったりします。
- 月経周期:女性の月経周期に伴い、2種類の女性ホルモン(エストロゲン※1とプロゲステロン※2)のレベルが変化します。特に生理前には皮脂分泌が増えて、ニキビができやすくなります。
- 妊娠・出産:妊娠中はエストロゲンとプロゲステロンのレベルが大幅に上ります。この変化は肌に潤いを与えるメリットもありますが、妊娠性皮膚炎や色素沈着を起こすこともあります。
- 更年期:更年期は主に40代後半から50代にかけて、女性の体内でエストロゲンの分泌が減少する時期をいいます。ホルモンバランスの乱れが皮脂分泌を増加させて、ニキビが再発することがあります。
- 乾燥肌:エストロゲンは肌の水分保持に大切な役割があります。エストロゲンが減少することで、肌の水分量が減少し、乾燥やかゆみが出ることがあります。
- 弾力の低下:エストロゲンはコラーゲンの生成を促進しますが、その減少により肌の弾力が失われ、しわやたるみが目立つようになります。
- 色素沈着:ホルモン変化により、メラニンの生成を減らし、シミやそばかすが増えることがあります。特に、日光に当たることで色素沈着が悪化することがあります。
- ストレス:ストレスを感じると、体はコルチゾール※3というホルモンを分泌します。コルチゾールの過剰分泌は、体内の炎症を引き起こす原因になります。これにより、肌が赤くなったり、かゆみを伴ったりすることがあります。特に、アトピー性皮膚炎や敏感肌の人にとっては、ストレスが症状を悪化させることがあります。さらにストレスは皮脂腺の活動を活発にし、皮脂の分泌を増やします。これにより、毛穴が詰まり、ニキビができやすくなります。また、ストレスによって免疫力が低下するため、ニキビがなかなか治りにくくなります。
※1.エストロゲンは「卵胞ホルモン」とも呼ばれ、女性らしい体つきや肌の潤い、骨や血管の健康維持など、女性の成長や美容、健康に深く関わるホルモンです。
※2.プロゲステロンは「黄体ホルモン」とも呼ばれ、生理周期に沿って分泌されます。これが増えすぎると、生理前のような心身のトラブルが続いたり、肌荒れ、情緒不安定、眠気、だるさ、腰痛などが起こることがあります。
※3.コルチゾールは「ストレスホルモン」とも呼ばれ、ストレスなどにより分泌量が変動します。過剰に分泌されると色々な肌トラブルを起こすことがあります。
◎ホルモンバランスを整える方法
ホルモンバランスを整えることは、肌トラブルを予防・改善するために重要です。次のような方法を取り入れることで、ホルモンバランスを整えることができます。
- バランスの取れた食事:ビタミンB群やオメガ-3脂肪酸、抗酸化物質を含む食品(魚、ナッツ、果物、野菜など)をバランスよく積極的に摂取します。
- 適度な運動:運動はストレスを軽減して、ホルモンの分泌を正常にしていきます。特に、有酸素運動やヨガ、ストレッチなどはリラックス効果があり、心身のバランスを整えるのに効果的です。
- 十分な睡眠:質の良い睡眠をとることで、成長ホルモンやメラトニン※4の分泌が促進され、身体の修復や再生が行われます。睡眠環境を整えて、規則正しい生活リズムを心がけることが大切です。
- ストレス管理:趣味やリラクゼーション法(瞑想、深呼吸、アロマセラピーなど)を取り入れることで、心の安定を保てます。また、友人や家族とのコミュニケーションもストレス解消になります。自分にとってのストレス発散方法を見つけましょう!
※4.メラトニンは睡眠に関わるホルモンで、昼夜のリズムや季節のリズムを調整する役割があります。
◎最後に…
ホルモンバランスは、お肌の健康にとても関わります。私自身、仕事や家庭のことで心身ともに不安定になる時がよくあります。そういう時はいつも以上に自分を労ってあげて、お肌への影響が出ないように自己メンテナンスを心がけています!肌や表情が暗くなると、どうしても老けて見えたり、所帯染みて見えたり、それによって更に落ち込みやすくなってしまいます。なので、普段からなるべくホルモンバランスを崩さないように、もし崩れてしまってもすぐに整えられる環境や自分にあう方法を見つけておくのが良いのかなと思います…♡
美容薬剤師 Nami