成分

シミ対策♡必要な美白成分

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こんにちは、美容薬剤師Namiです。

今回はシミ対策に必要な美白成分についてのお話です。

成分のお話なので、少し専門的で難しい内容もありますが、知っておくと今後、スキンケア製品を選ぶときの参考になると思うので、ぜひ読んでいただけたら嬉しいです♡

美白化粧品は、主に肌の色を明るくし、シミやくすみを軽減することを目的とした製品です。一般的にこれらの化粧品には、以下の成分が含まれていることが多いです。

  1. ビタミンC誘導体:
    • アスコルビン酸:ビタミンCの最も一般的な形態であり、美白効果と強力な抗酸化作用(肌の老化を防ぐ効果)を持つ成分です。また、コラーゲンの合成を助け、肌の弾力性を保つのにも寄与します。これにより、ハリのある若々しい肌を維持することができます。さらに、抗炎症作用もあり、肌の赤みや炎症を和らげる効果もあります。ただし、酸化しやすいため、製品の保存方法や使用期限に注意が必要です。また、敏感肌の方は刺激を感じることがあるため、使用前にパッチテストを行うことをお勧めします。
    • アスコルビン酸リン酸エステル:ビタミンC誘導体の中で特に安定性が高く、肌への浸透性が良いという特性を持っています。また、酸化に強いため、長期間にわたって効果を保持しやすいです。他に、肌の水分保持能力を高める効果もあり、保湿成分としても利用されます。スキンケア製品や化粧品に広く使われており、敏感肌の方にも適しているとされています。ただし、使用する際は製品の濃度や使用方法に注意し、自分の肌に合ったものを選ぶことが重要です。
    • テトラヘキシルデカン酸アスコルビル:ビタミンCの誘導体の一つで、油溶性であるため、皮膚のバリアを通過しやすく、他の成分よりも肌の深部に浸透しやすい特性があります。これにより、効果的に肌に働きかけることができます。また、他のビタミンC誘導体に比べて刺激が少ないため、特に敏感肌の方にも適しているとされています。
  2. トラネキサム酸:シミや肝斑の治療に用いられる人工的に生成されたアミノ酸の一種で、メラニンの生成が抑えられ、シミの予防や改善が期待できます。また、抗炎症作用によるニキビ跡の改善や美白効果などもあり、敏感肌の方にも適している場合があります。スキンケア製品(美容液やクリームなどの外用薬)のほかに内服薬としても使用されることもあり、医師の指導のもとで使用することで、シミの改善が期待できる場合があります。
  3. アルブチン: ハイドロキノンの誘導体であり、シミの原因となるメラニンの生成を抑制する働きがあります。また、シミやくすみを軽減し、肌のトーンを均一にする効果が期待されます。アルブチンは、ハイドロキノンに比べて刺激が少なく、敏感肌の方にも比較的使用しやすい成分とされています。さらに、抗酸化作用や抗炎症作用などがあると言われているため、シミの予防以外にも、皮膚のダメージを緩和する効果も期待できます。特に日焼けによるシミや色素沈着に対して効果的であり、肌の透明感の向上が期待できます。
  4. コウジ酸: 日本酒の製造過程で得られる麹から発見された成分で、天然由来の美白美容成分です。メラニンを生成する酵素であるチロシナーゼの活性を抑える働きがあり、これにより、シミや色素沈着の原因となるメラニンの生成を減少させることが期待されています。また、肌のトーンを均一にし、シミやくすみを軽減する美白効果があるとされています。特に、長期間使用することで効果が現れることが多いです。さらに、抗炎症作用により肌の赤みや炎症を抑える効果があるため、敏感肌の方にも適しています
  5. ナイアシンアミド: ビタミン B3と呼ばれるビタミンB群の一種で、ニコチン酸アミドとも呼ばれています。メラニンの生成抑制、美白効果、抗炎症作用の他、肌のバリア機能を強化し、保湿効果を高め、肌の乾燥を防ぎ、健康的な肌を保つことができます。これらの効果には個人差があるため、継続的に使用することで徐々にシミの改善が見られることが多いです。

◎最後に…

シミは一度できてしまうと化粧品で完全に消すことは難しいのですが、こういった美白成分を組み合わせて、自分のお肌(環境などによっても変わると思います)にあったものを継続して使っていくことで、シミを薄くしていくのと同時に作らせないようにすることが大切だと感じます♡

今回は主に外側からシミにアプローチしていくものでしたが、今後、内側からシミ対策をしていく【漢方薬】についても書いていきたいと思います。

美容薬剤師 Nami

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