シミ・しわ対策の第一歩♡日焼け止め編
こんにちは、美容薬剤師Namiです。
今回はシミ・しわ対策のマストアイテム、日焼け止めについてのお話です。
シミは、紫外線による肌のダメージが主な原因です。特に30代以降は、肌の新陳代謝が低下し、シミができやすくなってしまいます。日焼け止めを使用することは、シミを防ぐための最も効果的な手段の一つです。
日焼け止めはどうしても夏や日差しの強い日に塗るイメージが強いですが、曇りの日や室内にいる場合でも日焼け止めを使用することはとても重要です。
雲を通過し、窓からも入る紫外線(UV-A※1)は曇りの日や室内でも肌にダメージを与える可能性があるので、日焼け止めを使用することで肌を保護することができます。
※1.紫外線の主なタイプにはUV-AとUV-Bがあり、それぞれ異なる特性と影響があります。
- UV-A(長波長紫外線):主に肌の深い層に到達し、皮膚の老化やしわの原因となります。曇りの日や室内でも窓を通過するため、常に注意が必要です。
- UV-B(中波長紫外線):主に肌の表面に影響を与え、日焼けの原因となります。季節や時間帯によって強度が変わり、特に夏の昼間に強くなります。
外出時はSPF30、PA+++※2以上の製品を2時間ごとに塗り直すことが理想的!といっても、そこまでこまめに塗り直すのってなかなか大変ですよね?なので、私はUVカット率99.9%と言われているアームカバーも常にバッグに潜ませています。
また、メイク後の顔への塗り直しはよれてしまったり、難しいと思いますが、そんなときはメイクの上からでも手軽に塗れるスプレータイプがおすすめです。
室内では、軽めのテクスチャーの日焼け止めを選ぶとより快適に使用できると思います。外出時ほど強いものを塗らなくても、ポンプ式などもありますし、それをリビングや手の届きやすいところに置いておき、気がついた時にササッと塗るだけでも十分です!
※2.日焼け止め製品の紫外線防御効果にを示す指標に、SPF(Sun Protection Factor)やPA(Protection Grade of UV-A)があります。SPFは日焼けの原因となるUV-Bを防ぐ効果を示し、PAはUV-Aに対する保護効果を示します。
✧日焼け止めを選ぶ際は、UV-AとUV-Bの両方から肌を保護する「広域スペクトル」タイプを選ぶことが重要です。SPFとPAをしっかりと確認し、適切な製品を使用することで、肌を効果的に守ることができます!
次はやや専門的なお話になってしまいますが、どちらが良い・悪いもなく、どちらの方がおすすめかは使用シーンや肌質によって変わるので、それぞれの特徴を考えて選んでみてください。
◎日焼け止めの種類と形状
- 紫外線吸収剤(化学的日焼け止め):
ケイヒ酸系、ベンゾフェノン系、トリアジン系などの化学物質が紫外線のエネルギーを吸収し、熱などの他のエネルギーに変えて放出します。
肌に塗ったときに白浮きせずにきしみ感もないので日常使い向き。軽いテクスチャーで、肌に馴染みやすいのが特徴です。一部の方には刺激を感じることがあるので、敏感肌の方には合わない場合もあります。 - 紫外線散乱剤(物理的日焼け止め):
酸化チタンや酸化亜鉛が物理的に紫外線を跳ね返すことで日焼けを防ぎます。
UV-A〜B※波まで幅広く散乱でき、肌に優しく敏感肌の方にも適していますが、肌に塗ったときに白浮きしやすいことがあります。現在は細かい粉体もあるため、白くなりにくくなっていますが、きしみ感が出やすいなどの問題もあります。
【形状】
- クリーム・ローションタイプ: 一般的な日焼け止めで、しっかりとした保護効果があります。乾燥肌の方にも適しており、保湿成分が含まれているものも多いです。
- スプレータイプ: スプレー状で手が届かない背中などにも簡単に塗布できる日焼け止めです。手が汚れず、広範囲に均一に塗布できるため、特にアウトドアやスポーツ時に便利です。
- ジェルタイプ: 軽いテクスチャーで、べたつかずにさっぱりとした使用感が特徴です。
- スティックタイプ:耐水性などには優れていますが、塗布時の伸びが重いため、鼻や頬など日焼けしやすい箇所の部分使用向きです。
- シートタイプ:不織布シートに主に乳液タイプの日焼け止めを浸した商品です。携帯性、使いやすさ、塗り直しやすさなど利便性が良いことが特徴です。
最後は、肌質に合った日焼け止めの紹介です♡簡単に取り入れられる方法なので、ぜひ参考にしてください。
◎肌質別の日焼け止めの形状
- 乾燥肌向け:クリーム・ローションタイプ、化粧下地兼用タイプ
→クリームやローションは肌にしっかりと密着し、紫外線から守るだけでなく、乾燥を防ぐ効果もあります。保湿成分が含まれている化粧下地タイプをメイク前に使うことで、しっとりとした肌を保つことができます。 - 脂性肌向け:ジェルタイプ
→ジェルはさらっとしたテクスチャーで、べたつかず、肌にすぐになじみます。時間がない朝やめんどくさがりやな方でも、メイク前にさっと塗るだけで、快適に過ごせるでしょう。また、暑い季節や汗をかく場面でも人気の製品です。ですが、紫外線カット剤をあまり使用できないので、SPF※値やPA※値が中程度以下の商品が多いです。 - 敏感肌向け:ミルクタイプ
→敏感肌の方には、低刺激性のミルクタイプのものを選ぶと、肌への負担が少なくなります。また、物理的日焼け止めは化学成分が少ないため、敏感肌に適しています。 - 混合肌向け:混合肌の方は、上記のタイプのものを肌の状態に応じて適切なテクスチャーを選ぶことが大切です。また、ノンコメドジェニック(毛穴を塞がない)のものやオイルフリーの製品を選ぶと、肌トラブルが起きにくくなります。
紫外線からお肌を守って、シミを作らないためにもぜひ日焼け止めを活用してくださいね♡
美容薬剤師 Nami